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1.嗅覚のメカニズム (3)においを伝える二つの道 [健康]

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1.嗅覚のメカニズム (1)嗅覚を司る鼻の構造




 においの伝わり方には二通りあります。一つは、前述したように鼻からの呼
吸を介して、空気中のにおい物質を感知するルートです。
 もう一つは、食べ物や飲み物を摂取するときに、それに付随して喉の奥から
鼻に抜け、嗅上皮に達したにおい物質を感知するルートです。


 私たちは、味覚だけで食べ物のおいしさを感じていると思っている人が多い
と思いますが、実は「おいしさ」を決定づけているのはにおいだともいえます。
鼻が詰まっていると、におい物質が嗅上皮まで届かなくなり、においが認識で
きないため、おいしい料理も無機質なものに感じてしまいます。それは、人間
の持つ特殊な喉の構造が関係しています。

 人間の喉は、鼻から肺への気道と、口から食道への道が喉で交差しており、
言語の獲得とともにほかの霊長類よりも声帯の位置が下がっています。そのた
め、食べ物を飲み込むと同時に息を吸えないという特徴を持ちます。喉から鼻
に抜ける香りで感じる食べ物のおししさは、人間が嗅覚から受けている一番の
恩恵だといえます。


二つのルートを通って入ってきたにおいは、鼻腔の天井部分の嗅上皮に感知
され、嗅上皮にある嗅細胞がにおいの情報を電気信号に変えます。そして、気
信号は嗅神経を通って脳へ伝わっていきます。





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