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2.嗅覚の不思議 (2)嗅覚の個人差 [健康]

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2.嗅覚の不思議 (1)嗅覚の順応


 においには、「快・不快」や「よい香りと悪臭」などの区別があります。しか
し、よいか悪いかの判断基準は個人個人によって違います。なぜ人によってに
おいに対する感覚が異なるのでしょうか。一つは、育ちや経験、学習が大きく
影響します。においの電気信号が、海馬や偏桃体にダイレクトに伝わることで
記憶と協力にリンクしているからです。

 もう一つは先天的に備わった能力です。例えば、産まれて間もない赤ちゃん
は、自分のお母さんの母乳のにおいを好み、自ら口を開けて吸うことができま
す。これは学習による行動ではなく、生まれながらに備わっている行動といえ
ます。これらのことから、後天的に形成される好みだけでなく、先天的に遺伝
子がにおいの子のみを決定しているともいえます。

 また、同じ人でも体調によって感じ方は異なり、生理状態やホルモン量の変
化が嗅覚に影響します。そして、近年では、人間で約400種類ある嗅覚受容体
の遺伝子の塩基配列は個人差が大きく、その差がにおいに対する感受性や好み
に影響しているともいわれています。

 におい物質の多くは、複数の受容体を活性化させるため、もし一部の受容体
が機能していなくても、ほかの受容体によってにおいを感じることができます。
 
よって、たくさんの受容体が機能している人の方が、似たにおいを嗅ぎ分ける
識別能力が高いといえます。


2.嗅覚の不思議 (1)嗅覚の順応







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