SSブログ

1.嗅覚のメカニズム (3)嗅覚の男女差 [健康]

スポンサーリンク








2.嗅覚の不思議 (2)嗅覚の個人差



 においの感度には、性差があります。それは、においを感じる大脳辺緑系(海
馬や偏桃体)の領域の神経回路に性差があるからです。例えば、汗のにおいを
男性と女性が嗅いだ場合、脳で活性化される部位に違いがみられます。女性に
はいい匂いでも、男性にとっては嫌な臭い、またその反対の場合もあります。

 そして、大抵の場合は、女性の方が男性より感度がいいといわれています。
それは、女性の方が、男性より糸球体の反応が速く、1つのにおい物質でより多
くの糸球体が反応するからです。これは、女性の方が脳でにおいを判断すると
きにコントラスト(信号の強弱)をつけやすい、すなわちにおいに対する感受
性が豊かだということを示唆しています。

 しかし、男性はにおいの感じ方が安定しているのに対し、女性は性周期とと
もに感じ方が変化します。調香師に男性が多いことはにおいの感度の差とは逆
転していますが、感じ方の安定という特性は強みになります。女性の調香師の
中には「月経期間中は調香しないようにしている」という方がいるようです。

女性は感受性が豊かであるがゆえに、ホルモンの影響も受けやすい繊細さを持
っているといえます。



 


スポンサーリンク



nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。