追い込みが重要「集中力」

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追い込みが重要「集中力」

追い込みが重要「集中力」

とにかく気になるタイガーのヒーローワールド2日目結果は、いかに！？　

追い込みが重要「集中力」

　もし集中力を高めることができれば、仕事や勉強の能率を上げたり、スポー
ツにおいても良い成績を残すことができます。人は何かに取り組もうとすると
き、集中力を高めようとしますが、その力が分散してしまうことも多く、一点
に集中させることは、容易なことではありません。

　オリンピックに出場するようなトップアスリートたちは、集中状態を自らつ
くり出し試合に集中することができるよう日々訓練しています。私たちも、こ
の集中状態をつくり出し、集中力を高めることができるよう学んでいきましょ
う。

（1）集中状態の脳内

　集中力が高まっている時、脳内はどのような状態になっているのでしょうか。
例えば、見ることに集中しているときには、視覚野に脳の活動が集中し、聞く
ことに集中しているときには、視覚野に脳の活動が集中します。このように、
使いたい機能に脳の活動が集中しているときには、ほかの機能の働きが低下す
ることが分かっています。ほかの機能が働かないほど、必要な機能の働きが高
まります。

（2）集中力UPには「ノルアドレナリン」

　集中力をUPさせるためには、神経伝達物質「ノルアドレナリン」の分泌を
高めることが重要です。

＜ノルアドレナリンの働き＞
　ノルアドレナリンは、集中や注意、覚醒、判断などの脳の働きに関与します。
では、ノルアドレナリンはどのようなときに分泌が高まるのでしょうか。例え
ば、あなたが奥深い山の中を1人で歩いているとき、突然あなたの目の前に、
巨大な熊が現れたとします。今にも襲い掛かってきそうな絶対絶命の状況です。

あなたの取る行動は、闘うか逃げるかです。そんな生命の危機にひんしたとき、
ねぼけ眼では生存は危ぶまれます。絶体絶命の状況下でより正しい判断を下せ
るように、集中力や判断力を向上させ、同時に闘争た逃走に備え、爆発的な行
動がとれるように筋肉などの機能を向上させます。つまり、こういった危機的
状態に追いやられたときやストレスを受けたときに、ノルアドレナリンの分泌
は高まるのです。ノルアドレナリンは、交感神経を働かせて体を活動モードに
導くため、ノルアドレナリンの分泌が高まることで、心拍数と血圧は上昇し、
脳や筋肉に十分な酸素や栄養が送られ、脳が一気に覚醒して集中力が高まりま
す。

＜ノルアドレナリンの伝達回路＞
　ノルアドレナリンは、主に、神経細胞が密集した神経核の1つである「青斑核
」から分泌されます。青斑核は脳幹の橋に位置しており、青斑核から分泌され
たノルアドレナリンは視床下部や大脳皮質など脳全体へ届けられます。

＜ノルアドレナリンの分泌を高めるためには＞
ストレスを利用する
　普段の生活の中で、ノルアドレナリンの分泌を高めるには「ストレス」を上
手く取り入れることがポイントです。仮に、あなたが90分の講義をするとしま
す。しかし、聞いている側の集中力は90分持たず、眠りはじめてしまう人がで
てきたとします。このようなとき、いきなり誰かを指名し意見を求めたとする
と、「次は自分が指されるかもしれない」という緊張や不安からストレスがかか
り、聞いている側の集中力は高くなります。

　また、自分1人の仕事の場合でも応用は可能です。こちらも同様、ストレス
を上手く活用します。それは、締め切りを設定することです。子どものころ、
夏休みの宿題をギリギリまでやらずに、最後の1日だけで全部終わらせた経験
はありませんか。なぜ、ずっとできなかった宿題が、たった1日でできてしま
うのでしょうか。理由は簡単です。「今日中に宿題を終わらせないと、明日先生
に怒られる」というプレッシャーがかかるからです。こうした締め切りが迫っ
た状態では、少なからずストレスがかかっている危機的状況ですから、緊迫感
や恐怖感に支配されています。こうなると、必然的にノルアドレナリンが分泌
され、その結果集中力が高まり、猛烈に勉強や仕事がはかどるのです。

　このように、何かに取り組む際、漠然と取り組むのではなく機関や時間を限
定するだけで集中力を高めることができます。ただし、ノルアドレナリンの活
用は、短期限定です。長期的に続けば、モチベーションが続かず疲れ果ててし
まいます。長期で高い持てベーションを維持するためには楽しんで行うことが
おすすめです。

「フェニルアラニン」「チロシン」を補給する

　ノルアドレナリンは、タンパク質（アミノ酸）の「フェニルアラニン」や、「チ
ロシン」から合成されます。フェニルアラニンやチロシンを多く含む食品は、
大豆製品や乳製品、肉、魚、ナッツ類などです。偏食や過度なダイエットをせ
ず、通常の食事をしていれば不足することはあまりありませんので、バランス
の良い食事を心掛けましょう。また、フェニルアラニンやチロシンからノルア
ドレナリンを合成するには、ビタミンB?やビタミンCも必要です。ビタミン
B?を多く含むレバーや魚、ごま、ナッツ類、バナナ、ビタミンCを多く含む野
菜や果物も合わせて取るようにしましょう。

コラム　ルーティンをつくって集中力UP

　「次に何をやろう？」という疑問をがわくと、集中力を大きく妨げます。トッ
プアスリートの多くは、その疑問符が浮かばないよう自分なりのルーティン（決
まった手順で動作を行うこと）を持っています。ルーティンを一つ一つこなし
ていくことで、自らを集中状態に落とし込んでいきます。ラグビー日本代表の
五郎丸選手は、キック前のルーティンで一躍有名になりました。これを、私た
ちが普段の生活や仕事上で活かすのであれば「次に何をやろう？」ということ
を考えなくても作業に没頭できるよう、自分がすべき仕事をToDoリストとし
て書き出しておくと良いでしょう。また、洋服の袖をめくる、眼鏡をかける、
コーヒーを飲むなどの自分なりのルーティンをつくってみるのも一つです。

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