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与那原の大綱曳のつづき [沖縄の行事]

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午後4時、

いよいよ道ジュネーの出発だ。

西は赤のサージ(鉢巻)

東は紫のサージ
を巻いた青年たちが、
六尺棒で綱のかま首を
もたげながら道を進む。

与那原大曳のおはなし




行列を鉦鼓の音で率いるのは
中学2年生の男子で構成された
金鼓隊。

国道、見る見るうちに
人だかり。
おのおの立場で与那原町を
盛り上げます。

海上にかつぎ込まれた
雄綱と雌綱がカナチ棒で
結びつけられた瞬間、
西と東の支度は大綱から
飛び降り、六尺棒が一斉に
外されました。



「サー、サー、サー!」
「サー、サー、サー!」
詰めかけた人々が手縄
を曳き合い、
西も東も譲らぬ好勝負。

2回勝負。

綱が曳かれるまでは
ガーエー。
ものすごい競り合いをする。
一度勝負が決まったら、
あっさりと、さらっと流す。

いつまでもクヨクヨしない。

ヒチジュラサ(曳き清らさ)


マキジュラサ(負け清らさ)

これは町民性を一言で
表わす言葉。

与那原の人々は、

潔く状況を受け入れて、
綱のようにしなやかに
振る舞う柔軟性があるかも。

西が勝てば民栄え、

東が勝てば国富む。。。

誰も不幸にならない歓喜の綱。

沖縄戦で焦土と化してから、
69年。

与那原の人々は
「綱武士」だったからこそ、
今日のにぎわいが取り戻せたかも
知れない。





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