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おばあの勘違いとちむぐくる-沖縄探検  [沖縄黄金言葉]

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おばあの勘違いとちむぐくる-沖縄探検について。



お昼あと午後の2時から3時の時間帯に
デイケアサービス車が道の駅で見かける。


外に出かける機会とお散歩を兼ねてるのでしょうか。
しかし、身体は思うように動かない。
一人で行動するにはほっておけない。
介護士も大変だな~とも思う反面、ただただ
静かにしているお年寄りのみなさん。


みなさんみな戦争体験者です。その方々は
戦後70年の節目になったことをどのように
思い、またもしかしたらそのまま語ることもなく、
墓場まで持っていきたいことばかりかもしれません。


座間味宗治さんのお話しです。




・戦後70年の節目に思っていること


みんな心はひとつ
「戦世(いくさゆ~)ぬ哀(あわ)りいちが忘(わし)りゆが」

いつになったら戦争の悲惨な出来事を忘れられるのか・・



2012年にカジマヤー(数え97歳)を終えた
あるおばあさんのお話しです。




・おばあさんの昔のできごと


おばあさんは「戦世のことは人前では語れない。
心の痛みを胸の中にいっぱい秘めたまま
死んで行った人も沢山いるよ。私たちは
どうせ死ぬなら先祖の墓の前でと決めて、
家族で墓の中に隠れて暮らしたさ」


と話し出しました。


天気の良い日の午後、皆で墓庭に出て
日光浴(てぃだぶい)している所へ
アメリカ兵がやってきて、

「カモン、カモン」

と手招きした。



おばあさんは自分の名前を呼ばれていると勘違いして


「私の名前はカマーです」

と返したそうです。


「ぬーがらカマセ(何か食べさせて)」おなかを
見せたら、アメリカ兵は自分が持っていた食事を
ポケットから出してくれたさ。
そして全員命拾いしたさ」


とおばあさん。



予期せぬ、ほのぼのとした人間同士の交わりである。


素のお話しを聞いて座間味さん、黄金言葉を
思い出したそうです。

「言い様(よう)ぬあれ! 聞(ち)ち様んあん」


おばあさんはその時の自分の気持ちを素直に話しただけで、

「おなかがすいているから食べ物のことしか
考えられなかったさ」

といいます。


おばあさんは時々自分の人生の足跡を話してくれたそうです、

「私は明治、大正、昭和、平成の4世代生きているよ。
だからあんたがたも頑張って長生きしてよ。
だが、うちなーぐち、うちなーぬちむぐくる(沖縄の肝心)
忘れたら、うやふぁふじ(先祖)を忘れることになるんだよ」

そう力を込めて話してくれたことが印象深く残っているそうです。


ことあるごとに方言を忘れるなと私も教えられました。
しかし、方言のみならずうちなーんちゅとしての
真心に通じる意味として、義理や人情をどこの
誰よりもきっと分かっている文化が沖縄にあると
思っています。


本土とのときには温度差に感じますが、
世界から見たらまさに沖縄の人は世界で通用する
文化県だと思うはずです。



ふるさとを思う心、もっと自分の心(たましい)と
会話し、何が大事かをひとつひとつこなし、
進めていきたいと思います。それが
まさに方言を忘れるなという意味合いに
つながっていると思います。



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