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子どもは、大人よりもストレスに強い? [健康]

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子どもは、大人よりもストレスに強い?






 多くの大人は、子どもに対して「元気」「素直」「天真らんまん」といった明
るいイメージを持っています。 子どもは大人が持つイメージ通り、心の病気と
は無縁でストレスに強い存在なのでしょうか?


ストレス反応は身体症状として現れる

 ストレスは大人だけが感じるものではなく、子どもも同じように考えます。
また、大人にとってはささいな出来事であっても、自律神経が未発達な成長過
程の子どもにとっては大きなストレスとなり、大人よりも経験値が少ない子ど
もの方がストレスの影響を受けやすくなるのです。
 
 子どもは、ストレスを受けたときの不安感、焦燥感、憂うつな気分や感情と
いった精神症状を大人のように言葉でうまく表すことができないため、家族や
周囲の人に的確に伝えることができません。 そのため、ストレスが蓄積され、
その反応が精神症状よりも身体症状として現れやすくなります。

 子どもが、頭痛、腹痛、食欲不振、めまい、微熱、吐き気・嘔吐、便秘・下痢、
夜尿、喘息やアレルギーの悪化といった体の不調を訴えるときには、まずは身
体的な病気にもとづく症状ではないかを調べておく必要があります。内科や小
児科を受診しても体に異常がなく、治療を受けても体の症状が消えないという
場合は、ストレス関連性疾患、心の病気を引き起こしている可能性があります。


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ストレスが子どもの脳に与える影響

 子どもは、主に家庭環境(虐待、近親者の死、両親の不和や離婚、兄弟との
比較など)や学校生活(体罰、いじめ、友人との関係、担任教師との相性、学
業不振など)においてストレスを生じやすくなります。特に、子どもの心や体
が一番守られるべき場である「家庭」において、守らなければいけない人であ
る「近親者」からの虐待や言葉の暴力といった強いストレスは、子どもの脳の
一部の発達を一時的に止め、脳自体の機能や神経構造に永続的にダメージを与
えることが示唆されています。

 また、ストレスによる心の病気で治療を受けている大人は、心の病気のない
健康な大人と比べて、子ども時代に強いストレスを経験している傾向があると
いわれています。



ストレス行動・行為の影に「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」

 ストレスによる行動や行為としては、指しゃぶり、チック、爪を噛む、抜毛
(自分の髪の毛を抜く行為)、歯ぎしり、舌打ち、不登校、家庭内での反抗や暴
力、授業妨害、盗みなどがあります。


 また、落ち着きがなく動き回る、物事に対して集中して取り組めない、忘れ
物が多い、多動や衝動的な行動が多いなどには注意欠陥・多動性障害(ADHD):
Attention-Defieit/Hyperaetivity Disorder)の可能性があります。ADHDは、
軽度の発達障害の1つであり、問題行動が繰り返されるもとには、脳の機能不
全があると考えられています。

 ADHDの診断と治療が早期に適切に行われずにいると、その特徴を理解され
ないまま不適切な状況・対応が続きます。そのため、家庭でも学校でも注意や
指導を受け続け、人間関係がうまくいかずに疎外感を感じやすくなります。自
尊心・自己評価が低くなり、心理・行動上の問題、うつ状態などの症状を引き
起こす要因になりかねません。



大人だけの病気ではない「子どものうつ病」

 うつ病は従来、社会的ストレスを受けやすい、精神的に成長した大人だけが
かかる病気であり、成長過程の子どもにはうつ病は発症しないと考えられてき
ました。しかし、最近になって子どももうつ病になることが知られてきていま
す。

 子どものうつ病の実態解明が進む米国の調査においては、「10代の3~8%が
うつ病」と指摘されています。日本の調査でも小学生の約8%、中学生の約23%
が「うつ傾向」と診断され、男子は中学1年生から、女子は小学6年生から急
増する傾向があります。また、実際に「うつ病」と診断されるのは、このうち2
割程度と推定されており、子どものうつ病は広がりをみせています。

 子どもは、精神症状よりも身体症状を訴えるため、周囲の大人は子どものう
つ病の兆候(睡眠障害、食欲不振、疲労、問題行動など)を見逃すことがない
よう早期発見に努めることが大切です。




A:ウソ




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