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3.「色・明るさ」による心理的効果 (2)「色」による影響 [健康]

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 視覚情報の中で「色」は、大きな心理的効果をもたらします。私たちは色彩
豊かな世界の中で暮らしていますが、実際に色からの影響を受けると、人間の
感情は変化するのでしょうか。それぞれの色が持つイメージや、色による感情
の変化の違いを覗いてみましょう。



 色が持つイメージはさまざまですが、色による心理的効果は、万人共通の効
果である「知覚感情」と、個人差の大きい「情緒感情」の2つに大きく分けら
れます。









●知覚感情(固有感情)
 知覚感情の代表的なものは、寒暖感や膨張・収縮感などです。私たちは、色
を視覚でとらえているにもかかわらず、色を見て皮膚で感じるような寒暖感を
生じさせています。実際にはない暖かさや冷たさを色から感じているのです。

 一般に、赤や橙系統の色には温かさを感じ、「暖色」と呼びます。これに対し
て、青系統の色には冷たさを感じ、「寒色」と呼びます。そしてどちらにも感じ
とれない色は、「中性色」と呼びます。色の寒暖感は、人間の歴史的な経験から
呼び起こされると考えられています。暖色は炎や太陽を連想させ、そこで体感
した暖かさを呼び起こし、寒色は水や海などを連想させ、そこで体験した冷た
さや寒さに結びつくのです。

 実際に、同じ間取りの部屋を使用し、全て暖色のインテリアでまとめた場合
と、全て寒色のインテリアでまとめた場合では、暖色の方が、部屋の体感温度
が2~3度高くなったという実験結果があります。冷え性の方は、体温調節に色
を有効活用してみるのも良いでしょう。

 また、膨張・収縮感では、明るい色は膨張し、暗い色は収縮して見える特徴
があります。その効果を実際に考慮したものに、囲碁の碁石があります。囲碁
は基盤の上に白と黒の碁石が全く同じ大きさであれば、白の碁石の方が心理的
に若干大きめに見えてしまいます。従って、ほとんどの碁石は、白い碁石の方
をほんの少し小さめにつくり、心理的に同じ大きさになるように工夫されてい
るのです。色の膨張・収縮感は、服に取り入れることで体型カバーにもつなが
ります。







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