SSブログ

新たに形成される「羊水・卵膜」「臍帯」「胎盤」 [健康]

スポンサーリンク




新たに形成される「羊水・卵膜」「臍帯」「胎盤」


 胎児が成長していく過程で、子宮の中で羊水や卵膜、臍帯、胎盤という胎児
付属物がつくり出されます。では、これらの胎児付属物の役割についてみてい
きましょう。





子宮の「伸縮力」 母体と胎児の変化




<胎児は羊水>
 胎児は、子宮内を満たしている羊水に包まれて成長していきます。羊水の大
部分は水分で、そのほかは胎児の皮膚細胞や胎脂(胎児の皮膚の脂肪)などが
浮遊しています。また、ホルモンなども含まれています。
 羊水は、妊娠初期には羊膜という胎児を取り囲む卵膜の一番内側の膜や胎児
の皮膚などから産生されたり、母体血液から浸出されます。妊娠中期以降は、
胎児の気道からの産生が増え、さらに胎児尿が羊水の大部分を占めるようにな
ります。
 胎児尿とは、胎児が羊水を飲み込み、肺や小腸などから吸収し、腎臓でろ過
して排出したものです。このときろ過してできた老廃物は母体へ送られるため、
胎児尿には老廃物が含まれません。
 では、羊水はどのような役割を担っているのでしょうか。羊水には、外から
の衝撃緩衝や抗菌、体温保持などの役割があるほか、胎児が羊水の中で自由に
浮遊し体を動かすことで筋肉や骨の発達を促進したり、胎児が羊水を飲むこと
で胎児呼吸様運動(肺呼吸の練習)になります。さらに、陣痛がはじまると羊
水が胎児の通り道となる子宮口を広げ、潤滑油としてスムーズな出産状態をつ
くります。




<母体と胎児をつなぐ臍帯>
 胎児の腹部から伸びた臍帯(へその緒)は、長さ40~60cmのひも状で、胎盤
とつながっています。臍帯の中には、1本の臍静脈と2本の臍動脈が通っていま
す。臍静脈は母体から胎児へ生育に必要な栄養素や酸素を運搬し、臍動脈は胎児
から老廃物や二酸化炭素を受け取り、胎盤に運んでいます。
 心臓から出る血管を動脈、心臓に入る血管を静脈といいます。また、酸素を豊
富に含む血液を動脈血、酸素の少ない(二酸化炭素の多い)血液を静脈血といい
ます。しかし、臍動脈は胎児から胎盤へ二酸化炭素を多く含む静脈血を運んでい
ますが、胎児の心臓から出るので“動脈”、臍静脈は胎盤から胎児の心臓へ酸素
を多く含む動脈血を運んでいますが、胎児への心臓に入るので“静脈”の名称が付い
ています。







スポンサーリンク



nice!(16)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。