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”着床力”と“育む力”には「3つの性ホルモン」妊娠力アップのための循環力 [健康]

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”着床力”と“育む力”には「3つの性ホルモン」

 受精卵の着床や着床後に受精卵を育む力には、性ホルモンが関係しています。









胎児特有の血流路「胎児循環」 血液循環のルート



<女性ホルモン:エストロゲン、プロゲステロン>
 女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンがあります。エストロゲ
ンは、受精卵が着床して育つベッドである子宮内膜の増殖などに、プロゲステ
ロンは、受精卵が子宮内膜に着床しやすい状態に導き、妊娠の継続などに関与
しています。
 エストロゲンとプロゲステロンの分泌量は、増減していて28日前後のサイク
ル(性周期)を繰り返しています。
 月経がはじまると、卵巣の中では卵胞(卵子と包んでいる袋)が成熟を開始し、
自らエストロゲンの分泌を開始します。エストロゲンは、らせん動脈などの血管
や子宮膜がある機能層を肥厚・増殖させて子宮内膜を厚くし着床を促します。

 増殖期の間、成熟を開始した卵胞は、1個だけが完全に成熟し、性周期の14
日ごろに卵胞の壁が破れ、卵子が排出されます(排卵)。そして、排卵後、卵胞
は黄体となり、プロゲステロンを分泌します。プロゲステロンは、子宮内膜の
子宮腺を増加させて分泌液を増やし、それと同時に子宮内にあるらせん動脈な
どの血液量を増加させます。血液量が増加すると、子宮内膜の血液循環が促進
し、十分な栄養素を子宮内膜に循環させて子宮内膜をふわふわで厚くした状態
を維持させるように作用します。

 妊娠が成立しなかった場合は、この2つのホルモンの分泌が減少することで、
子宮内膜が脱落して血液とともに体外へ排出されます(月経)。妊娠が成立した
場合は、エストロゲンとプロゲステロンの分泌は上昇し、妊娠の継続、つまり
受精卵を育む力を維持していきます。

 このように、子宮内膜の厚さ・状態は、受精卵の着床力と受精卵を育む力に
大きく関係しています。受精卵が着床するベッドである子宮内膜は、エストロ
ゲンの働きによって厚くなりますが、排卵後にプロゲステロンの分泌量が増え
ることで子宮内膜の厚みを維持し、受精卵を育んでいきます。




<男性ホルモン:テストテロン>
 男性ホルモンには、テストテロンがあり、精子の質に重要で、受精卵の着
床力に大きく関係しています。
 テストテロンは、ライディッヒ細胞と呼ばれる精巣の精細管の付近から分
泌され、精子形成促進や男性機能の増進、勢力増強、性欲亢進などに関与して
います。テストテロンの分泌量は、女性ホルモンのような並みの変動はありま
せんが夜眠っている間に分泌されて昼の活動で消費されていきます。




<3つのホルモンの分泌向上のためには>
 エストロゲンとプロゲステロンの分泌を向上させるためには、良質な睡眠や
栄養バランスが整った食生活、冷え対策などを心掛けることです。また、テス
トテロンの分泌を向上させるためには、亜鉛の摂取や睡眠時間の確保、筋力
トレーニングなどを心掛けることです。
 そして、これら3つのホルモンの分泌向上に必要な共通の生活習慣は、自律
神経を整えることです。自律神経が乱れると、ホルモン分泌の司令塔である視
床下部に影響を及ぼし、ホルモン系統に乱れが生じてしまいます。
すると、卵子と精子の質や子宮内膜の状態が低下し、受精卵が子宮内膜に着床
しづらくなってしまいます。

 自律神経を乱す主な原因としては、3つあります。1つ目は、過度なストレス
です。過度なストレスを感じると、自律神経を司る視床下部はストレスを生命
維持に関与する大問題と捉え、ホルモンの分泌が妨げられてしまいます。2つ目
は、睡眠不足です。睡眠不足になると、脳が疲労し視床下部が正常なホルモン
のコントロールをできなくなってしまいます。3つ目は、冷えです。ホルモンは、
血液循環の流れに乗って全身へ巡るので、冷えによって血流が悪化するとホル
モンの循環がうまくいきません。
 自律神経を整えるためには、ストレスの発散や十分な睡眠の確保、冷えの解
消などを心掛けることが大切となります。




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