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3.「色・明るさ」による心理的効果 (3)「明るさ」による影響 [健康]

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 視覚情報の中で、心理的効果をもたらすもう1つの要因が「明るさ」です。
明るさの指標は、大きく分けて2種類あり、光源の明るさを表す光度、もう1
つがその場所の明るさを表す照度です。
 明るさは、光度だけが影響するわけではなく、同じ光でもへ部屋の内装色な
どにより感じる照度は変わってきます。これは、内装色により光の反射率が異
なるためです。白系の内装は光を反射しやすいため明るく、黒系は光の反射が
弱いため暗く感じやすくなります。
 白い光には、覚醒効果があり、高照度で照らすと集中力を上げる効果がある
といわれています。そのため、教室やオフィスなどでの使用が向いています。
しかし、白い光でも低照度では、陰うつな雰囲気となります。一方、電球のよ
うな暖かな光は、低照度で落ち着く印象を与えるため、主に寝室などくつろぎ
を求める空間での使用に向きます。しかし、高照度になると暑苦しい印象を与
えてしまいます。用途を考え、明るさの調整をすることが重要だといえます。

 また、明るさには生理的効果もあります。私たちの体には、サーカデアン
リズムと呼ばれる地球に合わせた体内リズムが備わっています。朝起きて、昼
間に覚醒し、夜になると眠くなるというリズムです。このサーカディアンリズ
ムに影響を与えているのが明暗です。
 これは、人間の体内で生成される遊民ホルモンと呼ばれるメラトニンが、暗
い場所では分泌量が増え眠くなります。夜にメラトニンがスムーズに分泌され、
質の良い睡眠がとれるよう、深夜の携帯やパソコンの使用には注意が必要です。






コラム:アゲハチョウは紫外線が見える?


 人間以外の生物に色覚はあるのでしょうか。一般的には夜行性で白色光の
下で動かない動物は、色覚がない、あるいは多くの色に反応できないなどの特
性が多く、昼行性の動物は色覚を持っていることが多いです。例えば、チョウ
には色覚がありますが、夜行性のガが色覚を持たないものが多いといわれてい
ます。
 人間が色を感知する能力「色覚」は、赤・緑・青の三原色ですが、アゲハチ
ョウの色覚は、赤・緑・青・紫・紫外線領域の五原色があり、アゲハチョウは
人よりはるかにクリアな画像を見ているといわれています。注目したいのは、
アゲハチョウは。紫外線が見えるということです。
 実は、花びらには、人間には見えない紫外線の領域で模様がついているもの
が多くあります。これは過密標識、または蜜標と呼ばれるもので、蜜のありか
を虫に教える役割を持ちます。つまりアゲハチョウは五原色の色覚を活かし、
花に描かれたサインを見て、蜜へまっしぐらに飛んでいるのです。





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