1.嗅覚のメカニズム (5)においを認識する経緯 [健康]
1.嗅覚のメカニズム (4)においを嗅ぎ分けるカギは「受容体の組み合わせ」
前述したように、におい分子と受容体のくぼみの形の組み合わせによって識
別されたにおいの情報は、嗅細胞の内部で電気信号に変換されます。
電気信号は、嗅神経を通じて、嗅上皮のすぐ上にある嗅球という組織に送ら
れます。嗅細胞からの電気信号は、受容体の種類ごとに糸球体でまとめられ、
どの受容体がにおい分子をどれくらい強く認識したかという情報が脳の嗅覚野
に送られます。そして、何のにおいなのかが識別されます。
1.受容体がにおい分子を認識
嗅上皮の粘膜中に入り込んだにおい分子が、球絨毛の受容体にくっつき、
形がぴったりあい結合すると、その情報が嗅細胞に伝わる。
2.電気信号が生じる
受容体ににおい分子が結合した情報は、嗅細胞内で電気信号に変換され、
電気信号が嗅神経を介して嗅球に伝わる。
3.におい分子を認識したかどうかを受容体ごとに情報整理
嗅細胞からの情報が、嗅球の中の糸球体で受容体の種類ごとにまとめられ
る。同じ受容体が多くのにおい分子を検出するほど信号が強くなる。
4.各受容体の活性化の情報が脳に送られる
今、どの受容体がどれくらい活性化しているかの情報が脳に送られ、この
受容体の組み合わせにより、何のにおいかが認識される。
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