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認知症の理解を深めよう　 [健康]

認知症の理解を深めよう

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新オレンジプラン策定、認知症とともに生きる社会へ

認知症の理解を深めよう

認知症の理解を深めよう

●認知症とは
　認知症は単なるもの忘れとは違い、脳の細胞が死んでしまったり、うまく働
かなくなったりする状態を指します。成人期に起こる知能低下により複数の認
知機能障害があるために、社会生活に支障をきたすようになります。

●認知症の種類と特徴
　日本人の代表的な認知症は、「アルツハイマー型認知症」「脳血管性認知症」「レ
ビー小体型認知症」です。それぞれの特徴は、次の通りです。

日本人の代表的な認知症

アルツハイマー型認知症

原因・・・アミロイドβというタンパク質が蓄積し、脳の神経細胞が死滅

脳の画像変化・・・側頭葉（主に海馬）を中心に脳が萎縮

主な初期症状・・・もの忘れ（特に新しい記憶）

特徴的な症状・・・認知機能障害（もの忘れ、見当識障害など）
　　　　　　　　　もの盗まれ妄想、徘徊、とりつくろいなど

経過・・・広範囲に徐々に進行

脳血管性認知症

原因・・・脳卒中が原因であることが多く、脳細胞の一部が死滅

脳の画像変化・・・脳の壊死がある

主な初期症状・・・歩行、嚥下、発語障害

特徴的な症状・・・認知機能障害（発言にムラがあるまだら認知症）
　　　　　　　　　手足のしびれ、麻疹、意欲低下、感情失禁など

経過・・・原因によって異なるが、比較的急に発症し、段階的に進行

レビー小体型認知症

原因・・・レビー小体というタンパク質ができ、脳の神経細胞が死滅

脳の画像変化・・・はっきりした脳の萎縮がないことが多い

主な初期症状・・・幻視、妄想、うつ状態、パーキンソン症状

特徴的な症状・・・認知機能障害（注意力、視覚など）
　　　　　　　　　パーキンソン症状、症状の変動が大きい、睡眠時の異常行動など

経過・・・ときに急激に進行

そのほかにも、次のように認知症を引き起こす病気はいろいろあります。

そのほかの認知症を引き起こす主な病気

ピック病（前頭側頭型認知症）・・・ルールを無視したり、理解不能な異常行動をとる

慢性アルコール中毒・・・記憶や見当識障害（状況が分からない）などが起こる

正常圧水頭症・・・脳周辺に流れている液体（髄液）が異常にたまる

慢性硬膜下血種・・・頭の怪我をした後、数か月後-に-頭の中に血がたまる

　また、64歳以下で発症する認知症を若年性認知症といいます。男性に多く、
記憶や見当識障害がみられます。

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