脳を構成する「神経細胞」と「グリア細胞」 [健康]
脳を構成する「神経細胞」と「グリア細胞」
脳の中を覗いてみよう「脳力」
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↓ ↓ ↓
脳を構成する「神経細胞」と「グリア細胞」
脳を構成する「神経細胞」と「グリア細胞」
脳は、「神経細胞」と「グリア細胞」という2種類の細胞によって構成されて
います。その割合は、神経細胞が脳全体の約10%ほどであり、残りの約90%を
グリア細胞が占めています。しかし、脳の活動の主役は神経細胞です。神経細
胞は、電気信号を発して情報をやり取りする特殊な細胞であり、神経細胞同士
が連携をとることで巨大な情報ネットワークを形成しています。グリア細胞と
は、神経細胞の間を埋め、神経細胞の活動を補助する細胞の総称のことをいい
ます。
神経細胞は、核を持つ「細胞体」、細胞体から四方八方に伸びる「樹状突起」、
1本の「軸索」から構成されています。これをひとつの単位として、「ニューロ
ン」とも呼びます。
ー神経細胞(ニューロン)の構造ー
神経細胞が互いに連携をとり、情報が脳内、そして体全体へと伝達されるこ
とで、私たちは考えたり、体を動かすことができています。その際、軸索が電
気信号の「送り手」であり、樹状突起が電気信号を受け取る「受け手」です。
軸索は、末端で枝分かれをしながら、ほかの神経細胞の樹状突起へと伸びてい
きます。このように、神経細胞は、互いに連携することで情報の伝達を行いま
すが、神経細胞同士は密着しているわけではなく、一つ一つが孤立して存在し
ているため、神経細胞の情報伝達には工夫が必要です。
<シナプスを介して、情報伝達を行う>
樹状突起と軸索のそれぞれの末端は、こぶ状に膨らんだ形をしており、「シナ
プス」と呼ばれています。シナプスの間には、1万分の1ミリ程のすき間が空い
ており、電気信号はこのわずかなすき間を超えることができないため、ほかの
神経細胞に電気信号を伝えることができません。そこで、シナプスでは電気信
号の代わりに、軸索のシナプス先端に存在するシナプス小胞から「神経伝達物
質」という化学物質を分泌し、化学信号として情報を伝えていきます。その神
経伝達物質が、シナプスのすき間を飛び越えるのにかかる時間は、約1,000分
の1秒です。その瞬間的な神経伝達物質の伝達によって、無事にほかの神経細
胞に渡った化学信号は、再び電気信号へと戻ります。脳の中では、このように
電気信号と化学信号が巧みに変換されながら、無数の情報が伝えられています。
<神経細胞は情報伝達の調節をしている!?>
神経伝達物質の受け手側(樹状突起)のシナプスには、受容体(レセプター)
が存在しており、神経細胞は、神経伝達物質の量と受容体の数で情報伝達の調
節をしています。神経伝達物質自体の分泌量が増えるか、もしくは、受け手の
受容体の数が増えることで、信号は増強します。反対に、神経伝達物質の量を
少なくすることで、情報伝達をストップさせ、脳内が必要のない情報で溢れて
しまわないよう整理もしているのです。
また、神経伝達物質と受容体は鍵と鍵穴のような関係にあり、お互い決まっ
たもの同士でしか結合できないようになっています。例えば、アセチルコリン
はアセチルコリン専用の受容体にしか結合できません。
(3)脳力向上の鍵を握る「神経伝達物質」
シナプス間の情報伝達を担う神経伝達物質は、50種類以上存在すると推定さ
れています。今回取り上げる神経伝達物質は、その中でも働きが明らかになっ
ており、かつ脳力向上に関連すると考えられる物質です。
主な神経伝達物質と関連する脳力
コラム 加齢によって脳力は衰える?一生成長し続ける?
年齢を重ねることで、内臓や筋肉が衰えるのと同様に、脳にもさまざまな変
化が現れます。顕著な例としては、脳の大きさの変化が挙げられます。高齢者
の脳は、成人したころと比べて小さくなることが知られており、35歳から60
歳にかけて、脳の容積は約10%減少するといわれています。
こうした変化は、脳の萎縮と呼ばれており、加齢によって脳の神経細胞が減
少するために起こります。脳内の神経細胞が最も多くなるのは胎児期であり、
その後は原則として減少の一途を辿ります。このように、年齢とともに神経細
胞が減少するのは自然なことであり、アルツハイマー病などによる病的な萎縮
ではない限り、加齢にともなう脳の萎縮は、通常の身体的変化ということがで
きます。では、脳の萎縮は、脳が衰えるということを意味するのでしょうか。
新生児の脳の重さは成人の約25%といわれ、その後、20歳ごろまで成長し続
けます。脳が大きくなる主な要因は、学習や経験によって神経細胞同士をつな
ぐ軸索や樹状突起が増えるためとされています。実際に、軸索の集まりである
白質の割合は、年齢を重ねてもほぼ横ばいか、若干増えていることが分かって
います。つまり、神経細胞が減ることで脳は萎縮しますが、さまざまな学習や
経験を重ね、神経細胞同士をつなぐネットワークを増強させることで、脳は一
生成長し続けると考えられるのです。
脳を成長させるためには、脳に絶えず刺激を与えることが必要です。音読や
書き取り、計算のほか、なるべく指を使ったり、食べ物をよく噛んだり、積極
的に他社とのコミュニケーションを図ることが大切です。
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脳を構成する「神経細胞」と「グリア細胞」
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脳は、「神経細胞」と「グリア細胞」という2種類の細胞によって構成されて
います。その割合は、神経細胞が脳全体の約10%ほどであり、残りの約90%を
グリア細胞が占めています。しかし、脳の活動の主役は神経細胞です。神経細
胞は、電気信号を発して情報をやり取りする特殊な細胞であり、神経細胞同士
が連携をとることで巨大な情報ネットワークを形成しています。グリア細胞と
は、神経細胞の間を埋め、神経細胞の活動を補助する細胞の総称のことをいい
ます。
神経細胞は、核を持つ「細胞体」、細胞体から四方八方に伸びる「樹状突起」、
1本の「軸索」から構成されています。これをひとつの単位として、「ニューロ
ン」とも呼びます。
ー神経細胞(ニューロン)の構造ー
神経細胞が互いに連携をとり、情報が脳内、そして体全体へと伝達されるこ
とで、私たちは考えたり、体を動かすことができています。その際、軸索が電
気信号の「送り手」であり、樹状突起が電気信号を受け取る「受け手」です。
軸索は、末端で枝分かれをしながら、ほかの神経細胞の樹状突起へと伸びてい
きます。このように、神経細胞は、互いに連携することで情報の伝達を行いま
すが、神経細胞同士は密着しているわけではなく、一つ一つが孤立して存在し
ているため、神経細胞の情報伝達には工夫が必要です。
<シナプスを介して、情報伝達を行う>
樹状突起と軸索のそれぞれの末端は、こぶ状に膨らんだ形をしており、「シナ
プス」と呼ばれています。シナプスの間には、1万分の1ミリ程のすき間が空い
ており、電気信号はこのわずかなすき間を超えることができないため、ほかの
神経細胞に電気信号を伝えることができません。そこで、シナプスでは電気信
号の代わりに、軸索のシナプス先端に存在するシナプス小胞から「神経伝達物
質」という化学物質を分泌し、化学信号として情報を伝えていきます。その神
経伝達物質が、シナプスのすき間を飛び越えるのにかかる時間は、約1,000分
の1秒です。その瞬間的な神経伝達物質の伝達によって、無事にほかの神経細
胞に渡った化学信号は、再び電気信号へと戻ります。脳の中では、このように
電気信号と化学信号が巧みに変換されながら、無数の情報が伝えられています。
<神経細胞は情報伝達の調節をしている!?>
神経伝達物質の受け手側(樹状突起)のシナプスには、受容体(レセプター)
が存在しており、神経細胞は、神経伝達物質の量と受容体の数で情報伝達の調
節をしています。神経伝達物質自体の分泌量が増えるか、もしくは、受け手の
受容体の数が増えることで、信号は増強します。反対に、神経伝達物質の量を
少なくすることで、情報伝達をストップさせ、脳内が必要のない情報で溢れて
しまわないよう整理もしているのです。
また、神経伝達物質と受容体は鍵と鍵穴のような関係にあり、お互い決まっ
たもの同士でしか結合できないようになっています。例えば、アセチルコリン
はアセチルコリン専用の受容体にしか結合できません。
(3)脳力向上の鍵を握る「神経伝達物質」
シナプス間の情報伝達を担う神経伝達物質は、50種類以上存在すると推定さ
れています。今回取り上げる神経伝達物質は、その中でも働きが明らかになっ
ており、かつ脳力向上に関連すると考えられる物質です。
主な神経伝達物質と関連する脳力
コラム 加齢によって脳力は衰える?一生成長し続ける?
年齢を重ねることで、内臓や筋肉が衰えるのと同様に、脳にもさまざまな変
化が現れます。顕著な例としては、脳の大きさの変化が挙げられます。高齢者
の脳は、成人したころと比べて小さくなることが知られており、35歳から60
歳にかけて、脳の容積は約10%減少するといわれています。
こうした変化は、脳の萎縮と呼ばれており、加齢によって脳の神経細胞が減
少するために起こります。脳内の神経細胞が最も多くなるのは胎児期であり、
その後は原則として減少の一途を辿ります。このように、年齢とともに神経細
胞が減少するのは自然なことであり、アルツハイマー病などによる病的な萎縮
ではない限り、加齢にともなう脳の萎縮は、通常の身体的変化ということがで
きます。では、脳の萎縮は、脳が衰えるということを意味するのでしょうか。
新生児の脳の重さは成人の約25%といわれ、その後、20歳ごろまで成長し続
けます。脳が大きくなる主な要因は、学習や経験によって神経細胞同士をつな
ぐ軸索や樹状突起が増えるためとされています。実際に、軸索の集まりである
白質の割合は、年齢を重ねてもほぼ横ばいか、若干増えていることが分かって
います。つまり、神経細胞が減ることで脳は萎縮しますが、さまざまな学習や
経験を重ね、神経細胞同士をつなぐネットワークを増強させることで、脳は一
生成長し続けると考えられるのです。
脳を成長させるためには、脳に絶えず刺激を与えることが必要です。音読や
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