心臓の不思議 ~どんな構造なの?~ 4つの部屋、心臓から聞こえる音 [健康]
心臓の不思議 ~どんな構造なの?~
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心臓の不思議 ~どんな構造なの?~
心臓は、血液循環の中心を担うポンプ機能の役割を果たしています。その役
割を果たすためにどのような構造をしているのでしょうか。
4つの部屋の役割は?
心臓は、胸腔内で左右を肺に囲まれたほぼ胸の中央、少し左寄りにあり、上
部が太くて丸く、左下方向に向かってやや尖った形(俗にいうハート型)をし
ています。大きさは人の握りこぶしほどで、重さは250~300g程度です。
心臓には、「右心房」と「右心室」、「左心房」と「左心室」という4つの
部屋がありますが、その役割の違いは何でしょうか。
まず、心臓を上下に分けて考えてみます。心房と心室の違いは何でしょうか。
心房は、心室に送る血液を全身あるいは肺から受け取って一時的に溜めた後、
拡張した心室に十分に送り込む役目を担っています。これに対して心室は、肺と
全身に血液を送り出す筋肉ポンプの働きを受け持っています。これらの役割
の違いから、心筋の厚みは心房よりも心室の方が厚くなっています。さらに心
室の厚みを比べた場合、全身に血液を送り届けるために強い収縮力が必要な左
心室の心筋厚は約1cmあり、右心室と比べて約3倍にもなっています。
次に、心臓を左右に分けて考えます。右心房と右心室の働きは、全身から送
られてきた二酸化炭素を多く含む血液を肺に向けて効率よく届けることであり、
一方の左心房と左心室は、肺でのガス交換を終え酸素を豊富に含んだ血液を全
身に向けて勢いよく流すために働いています。
このように、4つの部屋がそれぞれの役割を持ち、左右のポンプが合体して一
緒に動くことで、血液循環の秩序が保たれているのです。
心臓から聞こえるのは何の音?
血液は、常に一方通行で流れる必要があります。心室がポンプ機能を発揮す
る際、血液が逆流しないように、心室の入り口と出口には「弁」があります。左
心房と心室の間にある弁を「僧帽弁」といいます。また、右心室の出口には
「肺動脈弁」が、左心室の出口には「大動脈弁」がそれぞれあります。心房の
収縮によって血液が心室に送り込まれる時(心室拡張時)は2つの房室弁が心
室側に開き、この時肺動脈弁と大動脈弁は閉じています。次に、心室から肺と
全身に向けて血液を送り出す時(心室収縮時)は、房室弁は2つとも閉じられ、
逆流を防いでいます。
ところで、私たちが心臓の鼓動を感じたり、心臓に聴診器をあてると聞こえ
る「ドックン、ドックン」という音(心音)は何のサインになのでしょうか。実
は、上述の4つの弁が閉じたり開いたりした時に発する音なのです。主に聞こ
えるものは、心室が収縮を開始する時に房室弁(憎帽弁と三突弁)が閉じる音
(Ⅰ音:「ドッ」の部分)と、心室の拡張が始まる時に動脈弁(大動脈弁と肺動
脈弁)が閉じる音(Ⅱ音:「クン」の部分)で、Ⅰ音とⅡ音の発生にはわずかな
時間差があります。
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心臓の不思議 ~どんな構造なの?~
心臓は、血液循環の中心を担うポンプ機能の役割を果たしています。その役
割を果たすためにどのような構造をしているのでしょうか。
4つの部屋の役割は?
心臓は、胸腔内で左右を肺に囲まれたほぼ胸の中央、少し左寄りにあり、上
部が太くて丸く、左下方向に向かってやや尖った形(俗にいうハート型)をし
ています。大きさは人の握りこぶしほどで、重さは250~300g程度です。
心臓には、「右心房」と「右心室」、「左心房」と「左心室」という4つの
部屋がありますが、その役割の違いは何でしょうか。
まず、心臓を上下に分けて考えてみます。心房と心室の違いは何でしょうか。
心房は、心室に送る血液を全身あるいは肺から受け取って一時的に溜めた後、
拡張した心室に十分に送り込む役目を担っています。これに対して心室は、肺と
全身に血液を送り出す筋肉ポンプの働きを受け持っています。これらの役割
の違いから、心筋の厚みは心房よりも心室の方が厚くなっています。さらに心
室の厚みを比べた場合、全身に血液を送り届けるために強い収縮力が必要な左
心室の心筋厚は約1cmあり、右心室と比べて約3倍にもなっています。
次に、心臓を左右に分けて考えます。右心房と右心室の働きは、全身から送
られてきた二酸化炭素を多く含む血液を肺に向けて効率よく届けることであり、
一方の左心房と左心室は、肺でのガス交換を終え酸素を豊富に含んだ血液を全
身に向けて勢いよく流すために働いています。
このように、4つの部屋がそれぞれの役割を持ち、左右のポンプが合体して一
緒に動くことで、血液循環の秩序が保たれているのです。
心臓から聞こえるのは何の音?
血液は、常に一方通行で流れる必要があります。心室がポンプ機能を発揮す
る際、血液が逆流しないように、心室の入り口と出口には「弁」があります。左
心房と心室の間にある弁を「僧帽弁」といいます。また、右心室の出口には
「肺動脈弁」が、左心室の出口には「大動脈弁」がそれぞれあります。心房の
収縮によって血液が心室に送り込まれる時(心室拡張時)は2つの房室弁が心
室側に開き、この時肺動脈弁と大動脈弁は閉じています。次に、心室から肺と
全身に向けて血液を送り出す時(心室収縮時)は、房室弁は2つとも閉じられ、
逆流を防いでいます。
ところで、私たちが心臓の鼓動を感じたり、心臓に聴診器をあてると聞こえ
る「ドックン、ドックン」という音(心音)は何のサインになのでしょうか。実
は、上述の4つの弁が閉じたり開いたりした時に発する音なのです。主に聞こ
えるものは、心室が収縮を開始する時に房室弁(憎帽弁と三突弁)が閉じる音
(Ⅰ音:「ドッ」の部分)と、心室の拡張が始まる時に動脈弁(大動脈弁と肺動
脈弁)が閉じる音(Ⅱ音:「クン」の部分)で、Ⅰ音とⅡ音の発生にはわずかな
時間差があります。
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