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日本人の多くは落下腸? 人間のルーツは腸? [健康]

日本人の多くは落下腸?





便は食べ物の残りかすだけじゃない?大腸のくびれ!



 女性の多くが便秘に悩んでいるといわれています。便秘の原因には、食物繊
維不足、運動不足、ストレス、腸内環境の悪化などが考えられますが、実は、
大腸の形状が関係していることがあります。本来、大腸は四角を描くような形
をしています。しかし、日本人の多くは大腸が複雑にねじれ、折れ曲がった
「ねじれ腸」であったり、横行結腸が本来の場所からストンと落ち込んだ「落
下腸」であるなど、特殊な形状を持っている人が多いといわれるようになって
きました。腸が折れ曲がっていたり、ねじれがあれば便が出にくいことは容易
に想像できます。日本人に便秘が多いのは、腸の形そのものに原因があるのか
もしれません。ただ、ねじれ腸や落下腸は、遺伝による影響が大きいと考えら
れていますので、それ自体を治すことは難しいといえます。


 自分の腸がねじれ腸や落下腸かどうか、セルフチェックでチェックしてみま
しょう。ねじれ腸や落下腸の疑いがあった場合でも、詰まった便を移動させる
ことができれば、便秘解消の切り札になります。腸がねじれやすいのは、横行
結腸から下行結腸へのつなぎ目、下行結腸、S状結腸なので、その部分をマッ
サージし、刺激するようにすると便の通りがよくなります。


   -「ねじれ腸」「落下腸」セルフチェックー

1 子どものころから便秘気味だった

2 激痛を伴う便秘になったことがある

3 硬い便に続いて、下痢や軟便が出ることがある

4 運動量が減ると、便秘になる

※2つ以上該当すると、ねじれ腸の疑いあり
※2つ以上該当し、さらに、立ち上がるとへそから下がぽっこり
 出っ張っている人は、落下腸の疑いあり



コラム 人間のルーツは「腸」にあった!?

 生物が地球上に誕生したころに遡ると、誕生したばかりの生物は1つの細胞
で生きる単細胞生物でした。単細胞生物には、エサを取り入れる口のような構
造として「細胞口」、エサを取り込んで消化・吸収を行う「食胞」、排出器官と
して「収縮胞」などがあります。つまり、単細胞生物の持つ器官には、多細胞
生物の器官に通ずる働きをしているものがあるのです。では、私たち約60兆個
の細胞を持つ多細胞生物は、単細胞生物からどのように進化を遂げてきたので
しょうか。


 多細胞生物は、各細胞が独立して生存するのではなく、細胞同士が互いに密
着して物質の効果にゃ情報交換を行うことにより、各個体が次第に役割分担をし、
組織を形成するようになったといわれています。そして、この進化の過程で最
初につくられた器官が心臓でも脳でもなく、腸なのです。多細胞生物は、単細
胞生物に比べてより多くのエネルギーを必要とします。そのため、生物を捕食
してエネルギーをつくりだす能力を獲得するために、腸が初めに備わったので
す。原始的な多細胞生物の主要な器官は、触手と口と腸だけだったといわれて
います。触手で食べ物を探し、口から食べ物を取り込み腸で消化した後、口か
ら排せつするという、極めて簡単な機能でした。やがて、この腸が進化の過程
で分化してさまざまな内臓に発展していきます。栄養素を蓄える細胞が腸から
分離し肝臓になり、血中の糖分調整をするホルモン分泌をする細胞が膵臓に、
食べ物を一時的に貯蔵するための腸の前部の細胞が胃に、酸素を吸収する腸の
細胞から肺へと進化します。そして、腸の入り口にある神経の集合体が脳へと
進化していきます。つまり、腸は、生物の器官の中で最も原始的で、あらゆる
器官の生みの親ともいえる存在なのです。




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