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睡眠の不思議「なぜ人は眠るの?」 [健康]

睡眠の不思議「なぜ人は眠るの?」




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 私たちの一生のうち、約3分の1の時間を占めているといわれている「睡眠
は、私たちが生きていく上で欠かせないものです。
まずは、睡眠に関する素朴な疑問について考えていきましょう。


睡眠は何のためにあるの?

 睡眠は、私たち人間をはじめ、ほとんどの動物に毎日起こる生理現象であり、
生きていくためには必要不可欠なことです。睡眠中は何もしていない時間だと
考えている人もいるかもしれませんが、「脳と体の休養」と「脳内情報のコント
ロール」という2つの重要な働きがあります。



<脳と体の休養>
 哺乳類や鳥類などの恒温動物は、外部からの情報を処理し、体をよりうまく
働かせるために大脳を発達させました。しかし、大脳は多くのエネルギーを消
費する器官のため、脳と体の機能を維持・管理するには休息が必要不可欠とな
りました。これが睡眠です。

 私たちは進化の過程で、体が休む時間に大脳を休息・回復させ、必要な時に
高い機能状態の覚醒を保つ能力を持つようになりました。つまり、高等な哺乳
類にとっての睡眠は、体を休めたり、大脳の活動を低下させることで休養させ
るシステムであると考えられています。
 このシステムを作動させるためには、深部体温を積極的に下げることが必要
となります。深部体温とは、内臓や脳など体の内部の温度を指します。そして、
体内の温度が下がると、代謝が下がり、休息状態に入ります。

 人間は、手足や足先から熱を逃がすことで、体内と脳の温度が下がりはじめ、
だんだんと眠くなることが明らかになっています。赤ちゃんの手足が暖かくな
ると眠くなるのも、このシステムが働くことによるものといわれています。大
人も同様に、夜間になると自然に眠くなるのはこうした働きがあるからです。

 このことから、冷え性で手足が冷たくなりやすい人は、熱を逃がすことが上手
くできず、不眠になりやすいといわれています。

 1日の中での眠気の変動は体内の温度と連動しています。徹夜で帰宅した後に
昼間に眠ろうとしてもぐっすりと眠れないのもこれと同じ理由です。時差地域で昼
間に眠くなるのは深部体温が下がっているときにあたるからです。



<脳内情報のコントロール>
 外部から脳内に取り入れた情報は、それぞれの要素を担当する脳の各部位に
送ることにより認識されます。睡眠が不足することによって、特に大脳の認知
機能や思考、意欲などの精神活動全般を司る「前頭連合野」と、触覚や視覚の
間隔の処理や視覚からの情報をもとに手足や体の運動を司る「頭頂連合野」の
機能が低下します。これにより、注意力や集中力が低下し、記憶の定着や意欲
の向上、感情のコントロールなどさまざまな機能に使用が出やすくなります。
脳を最高の状態で働かせるためには、睡眠がとても重要です。

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