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細胞分裂ってどういうこと? [健康]

細胞は、受精卵からはじまる





細胞は何をしているの?働き①



 ドイツの医学者ドルフ・ルートヴィヒ・カール・ウィルヒョウは、「すべて
の細胞は細胞から生まれる」という有名な言葉を残しています。これは、私た
ちの体を構成するすべての細胞は、元をたどると1つの細胞にたどり着くこと
を示しています。つまりそれは、受精卵です。受精卵とは、卵子と精子が融合
した1つの細胞のことをいいます。受精卵が2個になり、4個になり、8個にな
り、次々に分裂を繰り返すことによって、私たちの体は出来上がっていきます。



細胞分裂ってどういうこと?


 1個の細胞が2個以上の細胞に分かれることを「細胞分裂」といい、私たちは
細胞分裂を行うことで、細胞を増殖させます。
 細胞分裂には、受精卵ができるまで卵子と精子が生殖のために行う「減数分
裂」と、受精卵ができてから体の細胞を増やす「体細胞分裂」があります。こ
の減数分裂と体細胞分裂の一連の流れを繰り返し、生命が連鎖していきます。




<生殖細胞と体細胞の違い>
 減数分裂からできた細胞を生殖細胞といい、卵子と精子があります。親の遺
伝子を次世代に伝える役割を持っています。一方、体細胞分裂からできた細胞
を体細胞といい、皮膚や血管、肝臓などの組織や器官など、あらゆる体の部位
を構成しています。

 この2つの細胞の大きな違いは、染色体の数です。染色体とは、すべての細
胞に存在し、遺伝情報を着当てる役割があります。体細胞は、1セット23本の染
色体を2セット46本持っていますが、生殖細胞である卵子や精子は、互いが融
合して初めて2セット46本の受精卵が出来上がるように、それぞれ1セット
23本の染色体を持っています。生殖細胞の分裂が「減数」分裂といわれるのは、
受精して46本の染色体を持つ細胞になるように、卵子と精子をつくるときは、
体細胞の半数ずつ(23本ずつ)の染色体数にしておく必要があるためです。

 一方、受精卵ができてから体の細胞を増やす体細胞分裂では、染色体数は減
ることはなく一定数であるため、体細胞はすべて受精卵と同じ染色体(遺伝子)
を持つことになります。


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