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受精卵から胚子・胎児へ 着床から受精後 [健康]

受精卵から胚子・胎児へ 










卵子と精子の“出会い”の力



 卵子と精子が出会うこと(受精)で、1個の受精卵になります。受精卵は、2
分割、4分割、8分割、16分割と分裂を行ないながら、精子が旅してきた道とは
逆の道をたどり子宮へと戻っていきます。このとき、卵管から子宮までの道の
りでは、卵管の内側の絨毛によって運ばれていきます。受精卵は、卵管を進ん
でいる間も盛んに分裂を続け、やがて桑の実に形の似た「桑実胚」と呼ばれる
細胞の塊になります。さらに細胞数が100個前後になると、内側に空洞が生じ
て「胚盤胞」になります。
 胚盤胞は、将来胎児になる細胞(内部細胞塊)と将来の胎盤をつくる細胞(栄
養外肺葉)から構成されます。内部細胞塊は、子宮内膜に付着し、胎盤の原型
といえる栄養膜合胞体層を形成し、母体の血液から酸素や栄養素を受け取るよ
うになります。やがて、胚盤胞は、子宮内膜を浸食するように潜り込んでいき、
子宮内膜に着床が完了します。ここまでの受精から着床までの期間は、約1週
間程度です。
 着床が完了すると、胚盤胞の内部細胞塊は、内部に卵黄嚢(胎盤が完成する
までの間、胎児が成長するために必要な栄養素を供給するための袋)と羊膜腔
(羊水を満たす空間)を持つダルマ状の形状をつくり出します。このダルマの
首の部分は「胚盤」と呼ばれ、後に胎児となります。


 胚盤は、受精後8週以後になると胎児と呼ばれますが、胎児になるまでの間
は胚子と呼ばれます。受精後4週に入ると、平らな円盤のようなものから生物
らしい外見に変化していきます。胚子は次第に折りたたまれていき、卵黄嚢か
ら栄養素をもらい、目となる水晶体板や腕となる上肢芽などさまざまな臓器や
組織の原型が形成されていきます。また、卵黄嚢の一部は、胚子へと取り込ま
れ、前腸、中腸、後腸となり、それぞれから消化管の原型が出来上がって
いきます。




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