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骨の成り立ちとゆがみ、脊柱、推看板、骨盤、土踏まず [健康]

骨の成り立ちとゆがみ


 私たち人間の体の構造は、四足歩行の動物にルーツがあり、その構造を引き
継ぎながら二足歩行へと進化しました。この二足歩行への進化こそが、現代の
私たちの体のゆがみのはじまりともいえます。
 四足歩行は、立ったまま寝ることができる動物がいるくらい、安定感があり
ます。一方、二足歩行は片足の着地になるため、不安定かつ衝撃度も高く、余
分な働きやストレスが骨や筋肉などにかかります。そのため、私たち人間は自
らの体に負荷がかからないように、次のような構造を持つ骨を手に入れました。




細胞力の育て方 環境・条件などのポイントは?





<二足歩行の要:脊柱のS字カーブ>
 一般的に背骨と呼ばれる脊柱は、一つの骨ではなく、椎骨という小さい骨が積
み木のように連なっています。上から7個の頸椎、12個の胸椎、5個の腰椎、
そして仙骨と尾骨からなる5部構成になっています。これらの椎骨は、真っす
ぐ積み上げられているわけではなく、いわゆる「S字カーブ」と呼ばれる湾曲に
なっています。頸椎はやや前方に湾曲し、胸椎は後方に、そして腰椎が再び前
方に湾曲しています。

 この脊柱のS字カーブは、二足歩行である人間が獲得した、最も特徴的な骨
の構造といえますが、元来、狩りをして食物を採集するために移動時の衝撃を
上手に逃がし、体を効率的に動かすためのシステムです。しかし、体をあまり
動かさず、長時間デスクワークをする多くの現代人は、脊柱がゆがむようにな
り、さまざまな体の不調が現れるようになったと考えられます。




<着地緩和材:推間板>
 脊柱をつくる椎骨と椎骨の間には、円板状の「推間板」という軟骨が挟まって
います。推間板の構造は、中央に髄核というゼラチン状の組織があって、この周
りに軟骨組織が幾重にも取り囲み、弾力性があります。そのため、脊柱への着地
の衝撃は緩和され、基本的に骨(椎骨)同士がぶつかることはありません。




<骨盤の構造>
 骨盤は、体のほぼ中央に位置し、お椀型をしています。腰椎(脊柱)と大腿骨
との間にあり、上半身と下半身をつなぎ、そのバランスを取る重要な役割があ
ります。また、膀胱や女性の子宮を守る役割もあります。

 その構造は、脊柱同様に1つの骨からできているのではなく、多くの骨が複
雑に組み合わさって形成されています。左右に羽を広げたような形をしている
「腸骨」、腸骨の前側にある「恥骨」、下部にある「坐骨」があり、3つの骨を
合わせて「寛骨」ともいいます。これに、脊柱にある「仙骨」、「尾骨」を含め
て骨盤といいます。骨盤は、」基本的にこれらの骨が固く組み合わされ、さらに
周りの筋肉によって支えられているので、簡単にゆがむことはありません。

 それでは、なぜ骨盤がゆがむことによる体の不調が多いのでしょうか。それ
は、仙腸関節というわずかに動く関節が、足を組んだり、片足に偏る重心の置
き方などで、前後に傾いたり、左右異なる動きで固定されてしまうため、骨盤
全体のゆがみにつながりやすいといわれています。





<足の裏のアーチ:土踏まず>
 直に地面に触れる足の裏がフラットな状態では、衝撃が直接体に伝わってし
まいます。そこで、人類が獲得したのが「土踏まず」です。土踏まずは、アー
チ型なので地面に触れず、地面からの衝撃を逃がすことができます。

 このアーチ構造は、踵の骨(踵骨)から親指側の中足骨と小指側の中足骨
に向かって走る2本の縦アーチと、親指の付け根から小指の付け根の間を結ぶ
横アーチがつながっています。このテントのようなアーチ構造があることで、
全体重がかかっても下からの衝撃を受け止めることができるのです。




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細胞力の育て方 環境・条件などのポイントは? [健康]

細胞力の育て方


 私たちは、普段の生活の中で、細胞の働きを考えたり、意識したりすること
は少ないかもしれません。しかし、ひとたびその存在に目を向けてみると、細
胞こそが私たちの生命の基礎であると気づき、最先端の医療技術などにより新
たな生命を体に吹き込むことができる底知れない力を持っていることに驚かさ
れます。細胞は、どんなときも私たちの生命を支え、つないでくれているので
す。細胞を生き生きと活性化させ、細胞力を育てることは、健康をつくり上げ
る上で何よりの基礎といえるでしょう。それでは最後に、細胞力が育つ環境・
条件とはどんなことなのか、ポイントをおさえておきましょう。






世界を驚かせたクローン羊「ドリー」の誕生 ES細胞 



①バランスのよい食事をする
 日々、細胞が生き生きと働くためには、そのエネルギー源となる炭水化物・
脂質・タンパク質・代謝を促すビタミン・ミネラルを満遍なく含んだ食事、つ
まりバランスのよい食事をすることが大切です。
 中でも、細胞自身をつくたるタンパク質は、現代の傾向である肉への偏りに注
意し、魚や大豆、卵なども含めてバランスよく摂取していきましょう。




②ナトリウムとカリウムのバランスを整える
 細胞を正常に機能させるために、ナトリウムとカリウムが細胞内外のイオン
バランスを保っています。
 日本人の食生活は、ナトリウムを多く含む食塩の過剰摂取によって、イオン
バランスが崩れやすい傾向にあるといわれています。具体的な減塩の工夫とし
て、調味料を正しく計算したり、だしや薬味、香辛料などを利用したりすると
よいでしょう。また、カリウムを積極的に摂取するためには、果物や生野菜な
どを摂取するように心掛けましょう。




③不飽和脂肪酸を摂取する
 細胞膜のリン脂質は、不飽和脂肪酸で構成されています。この脂肪膜が酸化
されると老化の原因になるので、これを防止するn-3系脂肪酸やn-6系脂肪酸
を摂取することが有効です。特にn-3系脂肪酸には、酸化した細胞の炎症を抑
える働きがあるので、DHAやEPAを多く含むサバやイワシなどの青背魚など
を取り入れるとよいでしょう。




④活性酸素を除去する
 細胞の機能低下を起こす大きな原因は、活性酸素といわれています。活性酸
素は、ミトコンドリアでエネルギーをつくるときに発生してしまいます。この
活性酸素から細胞を守るためには、抗酸化作用のあるビタミンA・C・Eの摂取
や活性酸素を無害化するスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)という酵素を
活性化させる有酸素運動などが大切です。



⑤NK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化させる
 NK細胞は、細胞のがん化やウイルス感染などによって、体内に異常な細胞が
発生したときに、それらを攻撃する初期防衛機構として働きます。NK細胞を活
性化させるためには、笑いの溢れる生活や良質な睡眠を心掛けるとよいでしょ
う。




 細胞が喜ぶ環境を整えて細胞力を育てるためには、やはり、バランスのよい
食事や適度な運動、良質な睡眠が欠かせませんね。





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世界を驚かせたクローン羊「ドリー」の誕生 ES細胞 [健康]

人口幹細胞と再生医療


 2006年に、京都大学の山中伸弥教授が「iPS細胞」を誕生させ、ノーベル医学・
生理学賞を受賞したことは、まだ記憶に新しいですね。ここでは、不可能を可能
にした人口幹細胞の誕生とその驚くべき能力について、また、世界が注目する
人口幹細胞を活用した再生医療についてみていきます。






個性豊かな細胞たち 大きさ・形、最も多い細胞は?寿命は!? 




世界を驚かせたクローン羊「ドリー」の誕生



 クローン羊の「ドリー」覚えていらっしゃいますか。クローンとは、一卵
性の双子のように「ある個体と全く同じ遺伝子をもつ別の個体」のことを意味
します。ES細胞で問題となった拒絶反応を防ぐため、患者本人の細胞から取り
出した遺伝子を含む核を、核を取り除き遺伝子が存在しない他人の卵子(未受
精卵)に移植し、ES細胞をつくり出す「クローンES細胞」という技術がES
細胞の次に生み出されます。クローンES細胞は、患者本人の遺伝子からつくら
れるため、拒絶反応の心配はありません。


 この「クローンES細胞」の技術を用いて1996年にイギリスで誕生したのが、
クローン羊の「ドリー」です。「拒絶反応」の心配のないクローンという形を用
いることで新たなES細胞を生み、羊のクローンをつくり出すことに成功します。

しかし、ドリーはほかの羊に比べ寿命が短かったことや体の不調など、さまざ
まな問題を抱えていたことが分かっています。

 また、ヒトでのクローンES細胞の成功例はいまだにありません。もし仮に成
功したとしても、卵子提供者の負担や、クローン人間づくりにつながり兼ねな
いとして、倫理問題が浮上してきます。

 このようなはいけいからも、やはりiPS細胞の誕生は、ES細胞のさまざまな壁を
乗り越える画期的なものだったといえるのでしょう。

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個性豊かな細胞たち 大きさ・形、最も多い細胞は?寿命は!?  [健康]

個性豊かな細胞たち


 成人の体では、200種類以上の細胞があるといわれていますが、その大きさや
形、数、さらには寿命にも驚くほどの違いがあります。







細胞は変幻自在!?細胞分裂




<細胞にはどんな大きさ・形があるの?>
 細胞の大きさは、平均で0.01~0.02mm程度であるといわれていて、私たち
は自分の体の中にある細胞を肉眼で見ることができません。例えば、赤血球は
約0.007mm、白血球はもう少し大きくて約0.01mm、最も大きな細胞は卵子
約0.2mといわれています。
 また、細胞の形は、円形のものから長細いもの、星形のものまで多岐にわた
っています。




<最も多い細胞は?>
 最も多い細胞は赤血球で、全細胞の約3分の1を占めているといわれていま
す。赤血球は血液中に存在し、全身に酸素を運ぶ役割があります。人間は酸素
がないと生きていけませんので、赤血球は、残りの約3分の2の細胞に酸素を
運ぶため、体内における最大の細胞数で体中を駆け回っているのです。




<細胞の寿命にも違いがある!?>
 細胞には、大きさや形、数に違いがあるように、寿命にも違いがあります。
最も長生きの細胞は、脳の神経細胞で、ほぼ動物個体の寿命と同じだけで生きる
といわれています。一方、最も短命の細胞は、小腸にある小腸上皮細胞で、ほ
ぼ2~3日で死んでしまいます。私たちの便の固形成分のうちの約3分の1は、
主にこの死んでしまった小腸上皮細胞であるといわれています。



 このように、細胞は細胞分裂を繰り返しながら、機能や大きさ、形、寿命な
どに違いが生まれ、それぞれが個性を身に付けていくのです。




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細胞は変幻自在!?細胞分裂 [健康]

細胞受精卵から始まる





細胞分裂ってどういうこと?



 ドイツの医学者ドルフ・ルートヴィヒ・カール・ウイルヒョウは、「すべて
の細胞は細胞から生まれる」という有名な言葉を残しています。これは、私た
ちの体を構成するすべての細胞は、元をたどると1つの細胞にたどり着くこと
を示しています。つまりそれは、受精卵です。受精卵とは、卵子と精子が融合
した1つの細胞のことをいいます。受精卵が2個になり、4個になり、8個にな
り、次々に分裂を繰り返すことによって、私たちの体は出来上がっていきます。



細胞は変幻自在!?


 私たちの体をつくる細胞(体細胞)は、すべて同じ遺伝子を持っていますが、
細胞分裂を繰り返すにつれ、機能や大きさ、形などが異なっていきます。ここ
からは、1つの受精卵という細胞から個性の違うたくさんの細胞ができるまでの
変化を追ってみましょう。

 受精卵は、卵巣から子宮に向かう卵管の中で、同じ遺伝子を複製しながら、2
分割、4分割、8分割、16分割と分裂を繰り返します。すると、「桑実胚」と呼
ばれる、桑の実あるいはラズベリー状の細胞の塊になります。その後、細胞数
が100個前後になると内側に空洞が生じて「胚盤胞」となり、子宮内膜に着床
します。ここまでの期間は、受精から8~9日間程度です。





<細胞の運命を決める「分化」>
 胚盤胞の中には、「内部細胞塊」という細胞の塊があります。この内部細胞塊
は、さまざまな細胞になれる可能性がありますが、細胞分裂が進むと、細胞ご
との機能が鮮明になっていき、「外胚葉」「中胚葉」「内肺葉」のいずれかに専
門化されます。外肺葉からは脳などの神経細胞や目などの感覚器、皮膚の表皮
などが、中胚葉からは脊髄や筋肉、血管、心臓、腎臓などが、内胚葉からは肝
臓や膵臓などの消化器や消化管などができます。この分裂の進路は一方通行で
あり、行き来することはありません。

 このように、細胞が分裂を繰り返しながら、個性の異なる機能を持つように
なることを「分化」といいます。同じ遺伝子を持ちながら全く異なるも細胞にな
っていくことは、驚くべきことです。本来、細胞分裂を行う際、すべての遺伝
子が複製されますが、細胞分裂を繰り返すたびに複製された遺伝子の中で使え
るものが限定されていきます。その結果、ある細胞は目になったり、ある細胞
は筋肉になったりと、細胞ごとに個性が生まれていくといわれています。



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細胞分裂ってどういうこと? [健康]

細胞は、受精卵からはじまる





細胞は何をしているの?働き①



 ドイツの医学者ドルフ・ルートヴィヒ・カール・ウィルヒョウは、「すべて
の細胞は細胞から生まれる」という有名な言葉を残しています。これは、私た
ちの体を構成するすべての細胞は、元をたどると1つの細胞にたどり着くこと
を示しています。つまりそれは、受精卵です。受精卵とは、卵子と精子が融合
した1つの細胞のことをいいます。受精卵が2個になり、4個になり、8個にな
り、次々に分裂を繰り返すことによって、私たちの体は出来上がっていきます。



細胞分裂ってどういうこと?


 1個の細胞が2個以上の細胞に分かれることを「細胞分裂」といい、私たちは
細胞分裂を行うことで、細胞を増殖させます。
 細胞分裂には、受精卵ができるまで卵子と精子が生殖のために行う「減数分
裂」と、受精卵ができてから体の細胞を増やす「体細胞分裂」があります。こ
の減数分裂と体細胞分裂の一連の流れを繰り返し、生命が連鎖していきます。




<生殖細胞と体細胞の違い>
 減数分裂からできた細胞を生殖細胞といい、卵子と精子があります。親の遺
伝子を次世代に伝える役割を持っています。一方、体細胞分裂からできた細胞
を体細胞といい、皮膚や血管、肝臓などの組織や器官など、あらゆる体の部位
を構成しています。

 この2つの細胞の大きな違いは、染色体の数です。染色体とは、すべての細
胞に存在し、遺伝情報を着当てる役割があります。体細胞は、1セット23本の染
色体を2セット46本持っていますが、生殖細胞である卵子や精子は、互いが融
合して初めて2セット46本の受精卵が出来上がるように、それぞれ1セット
23本の染色体を持っています。生殖細胞の分裂が「減数」分裂といわれるのは、
受精して46本の染色体を持つ細胞になるように、卵子と精子をつくるときは、
体細胞の半数ずつ(23本ずつ)の染色体数にしておく必要があるためです。

 一方、受精卵ができてから体の細胞を増やす体細胞分裂では、染色体数は減
ることはなく一定数であるため、体細胞はすべて受精卵と同じ染色体(遺伝子)
を持つことになります。


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細胞は何をしているの?働き① [健康]

細胞は何をしているの?





元気な百寿者の生活習慣って?



 細胞は、「核・細胞質・細胞膜」で構成され、これらが「タンパク質をつくっ
て運ぶ」「エネルギーを生み出す」「ゴミを分解して捨てる」「恒常性を保つ」と
いう働きを担うことで、私たちの生命を営んでいます。




働き①「遺伝子からタンパク質をつくって運ぶ」


 体をつくるタンパク質はアミノ酸で構成されていますが、組織・器官によっ
てアミノ酸の並び方が違います。その並び方の違いは、遺伝子に基づいて決め
られます。つまり、「遺伝子ーアミノ酸配列情報」となり、この配列情報に従っ
て体がつくられるため、遺伝子は「体の設計図」ともいわれています。




<遺伝子が記録されている場所「DNA」>
 遺伝子は、核に存在するDNA(デオキシリボ核酸)という長いひも状の中に
記録されています。細くて長いDNAは、からまったり切れたりしなように、
「ヒストン」というタンパク質に巻きついて連なっていき、規則的に折りたた
まれて、「染色体」と呼ばれる太い構造をつくります。ヒトの場合、1つの核に
46本の染色体が詰め込まれていて、46本の染色体を一本の線に伸ばしてみると、
およそ2mにも及びます。

 では、遺伝子が記録されているDNAとは、一体どういう構造をしているので
しょうか?




<DNAの構造>
 DNAは、塩基(A:アデニン、G:グアニン、C:シトシン、T:チミンのい
ずれか)と糖、リン酸が結合した「ヌクレオチド」という物質を基本に構成さ
れています。DNAは、4つのヌクレオチドが2セット向かい合って平衡に並ん
でおり、2重らせん構造をつくっています。




<遺伝子は核の中でコピーされる>
 遺伝子は、とても貴重で重要な情報です。そのため、まず、核内でDNAにと
てもよく似た構造のRNA(リボ核酸)に写します。このコピーのような機能を
「転写」といいます。

 DNAからRNAに転写される際の塩基の組み合わせは、次のようになります。


  ーDNAとRNAの対応する塩基の組み合わせー

       DNA     RNA
        A      U
      アデニン   ウラシル
        T      A
      チミン    アデニン
        G      C
      グアシン   シトシン
        C      G
      シトシン   グアシン

 RNAにはペアになる塩基が転写されるが、
 T(チミン)がないので、U(ウラシル)が代わりをする



 次に、DNAを転写したRNAは、核の外に出てリボゾームに結合し、転写し
た遺伝情報を伝えます。このようにリボゾームに伝える役割をするRNAのこと
を「メッセンジャーRNA(mRNA)」と呼びます。

 mRNAからの遺伝情報がリボソームに届くと、「トランスファーRNA
(tRNA)」という運搬役のRNAが、タンパク質合成の材料となるアミノ酸を生
体内から集める作業を行います。この作業を「翻訳」といいます。1つのtRNA
は、1種類のアミノ酸しか運べないので、タンパク質をつくるのに必要なアミノ
酸20種類に対して、それを運ぶtRNAも20種類あります。

 こうして、転写から翻訳へと作業が進み、必要なアミノ酸が20種類揃ったと
ころでタンパク質が合成されます。さらに、この合成されたタンパク質を、リ
ボソームが多数付着した小胞体の中で、各器官に合ったタンパク質につくり変
えていきます。




<タンパク質の配送をするゴルジ体>
 各器官に合わせてつくられたタンパク質は、次にゴルジ体に運ばれ、全身の
各器官に応じた糖をつけられて糖タンパク質となり、それぞれの器官に運搬さ
れていきます。










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元気な百寿者の生活習慣って? [健康]

 百寿者とは、100歳以上長生きしている人です。不老長寿の夢に限りなく近づ
いた人たちといえるかもしれません。2016年には全国で6万5千人を超えまし
た。かつて日本中で人気だったきんさんぎんさん姉妹のように、100歳を超えて
も元気な高齢者が増えてきたことは、実に驚くべきことではないでしょうか。そ
んな百寿者の方の生活習慣のぞいてみましょう!






「腹八分目」で長寿遺伝子をオンにする!



①定期的な運動習慣を持つ
 できれば有酸素運動と無酸素運動をバランスよく取り入れると、血流改善に
効果があります。全身の血流がよくなると、体も脳も活性化します。さらに血
圧をうまくコントロールすることになります。
 ただし、年齢に応じた運動をしなければかえって健康を損ねることにつなが
りかねませんので注意が必要です。




②物事にこだわらず、ストレスを上手にコントロールする
 同じようなストレス状態にあっても、それほど悩まない人といつまでも悩み
続ける人がいます。自分の考え方次第で状況は変わってきます。相手を変える
ことは難しいので、まずは「私が変わる」と思考を変えていくことで、ストレ
スに強い心を手に入れることができます。




③人とのつながりや笑いのある生活
 仕事をしていれば、一般的には会社や取引先の方と会話をすることは自然な
ことでしょう。生涯現役といった仕事を持つことが望ましいですが、定年退職
して現役を退いた場合、仕事以外の付き合いがない人はコミュニケーションが
減ってしまいます。さらに家族との会話が少ない場合、家に居ても家族とのコ
ミュニケーションが減るため、脳の老化を招き、認知症へつながる可能性があ
ります。
 最も望ましいのは、家族や友人との会話です。さらに趣味などの活動を広げ
て、生きがいを感じたり、笑いのある瀬克を送ることが大切です。




④好奇心を持って挑戦する
 好奇心を抱くことは、脳内物質のドーパミンに関係するため、快楽を感じた
り、物事を成し遂げる集中力を発揮させたりすることにもつながります。長生
きをしていても、この世界で知らないことや面白いこと、不思議なことはいく
らでもあります。新しいことに挑戦することで意識的に段取りを考え、脳が活
性化します。
 新しい習い事などは、なかなかうまくいかないこともありますが、挑戦する
だけで脳が一生懸命働くことができます。自分が興味を持てるものが見つかる
まで、是非いろいろと挑戦してみてください。




⑤目標を持ち、学習習慣を続ける
 経験だけでこなしている仕事では、だんだん脳が怠けて働かなくなります。

能力を高めるために、仕事に少しでも関係あることを学び続けましょう。

 限りある人生だからこそ、人はそのときそのとき精一杯に生きることがで
きるのです。自分なりに充実した人生を送りましょう!





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「腹八分目」で長寿遺伝子をオンにする! [健康]

老化は防げないの?





活性酸素は、何が原因で増えるの?




 私たちの体は、日々の食べ物でつくられているので、毎日の食事の内容や食
べ方を少し変えるだけで、老化速度を遅らせることができます。老化に伴うさ
まざまな症状を予防するには、どんな食事方法に変えればいいのか、どのよう
な食習慣や生活習慣を身に付ければいいのか、探っていきましょう!




「腹八分目」で長寿遺伝子をオンにする!


 人間をお含めたあらゆる生物が持っている興味深い遺伝子があります。それは、
寿命を延ばす「長寿(サーチュイン)遺伝子」というものです。なぜあらゆる
生物が持っているのでしょうか。それは、飢餓状態でも生物が生き延びるため
に不可欠であったからです。

 誰もが長寿遺伝子を持っていますが、ほとんどの人は働いていあにといわれ
ています。では、どうやって目覚めさせればよいのでしょうか。それは、体を
飢餓状態にすることです。長寿遺伝子は、もともと飢餓対策の遺伝子なので、
カロリー制限で軽い飢餓状態をつくるとスイッチがオンになります。

 カロリー制限とは、目安として「腹八分目」です。「腹八分目」をやめると長
寿遺伝子はすぐに働かなくなるので、継続することが大切です。ただし、すで
に食が細くなっている人がカロリー制限すると低栄養になってしまう危険があ
りますので、慎重に行ってください。

 先進国では飢餓と無縁の暮らしをしている人が大半なので、もはや役目を終
えたようにみえる遺伝子。しかし、再び目覚めさせることで、さらなる長寿
を目指すことができるのです。



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活性酸素は、何が原因で増えるの? [健康]

活性酸素は、何が原因で増えるの?




「酸化」ってなに? 




 活性酸素は、紫外線やたばこ、ストレス、激しい運動、食品添加物、大気汚
染など、さまざまな要因が引き金になって発生します。




<激しい運動で活性酸素が増えるってほんと!?>
 健康管理において多くのプラス要素をもたらす運動ですが、実は有酸素運動
と無酸素運動のどちらも多くのエネルギーが必要なため、活性酸素を発生させ
てしまいます。特に、激しい無酸素運動は、発生量を増やすと考えられています。

 しかし、運動をある期間継続することによって、体は抗酸化酵素を多くつく
るようになり、活性酸素除去能力が高まります。また、日ごろから運動不足だ
と、細胞内で活性酸素が発生しても抗酸化酵素が素早く対処しにくくなるため、
運動習慣によって抗酸化酵素をつくる細胞を適度に鍛える必要があります。




<ストレスから体を守る免疫反応が活性酸素をつくる!?>
 私たちの体には、細菌やウイルスなどの外敵やさまざまなストレスに対して
体を守るための免疫機能が備わっています。免疫をつかさどる細胞は、血液中
に存在する白血球です。白血球のうち、好中球やマクロファージと呼ばれる細
胞が働く際、細菌やウイルスなどを攻撃するための武器として活性酸素をつく
ります。この働きは、免疫機能を維持するために自然に起こる現象です。

 しかし、免疫細胞が生み出す活性酸素は、周囲に飛び散るため、外敵のみな
らず正常な制帽まで酸化させてしまいます。また、免疫が過剰に反応し、活性
酸素が大量に産生されると、自己免疫疾患をはじめとする炎症反応が起きてし
まいます。





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